大河の住処

書籍に対する感想文が主で、たまにゲームも。

2016年08月

【感想】ホクサイと飯さえあれば(3)

自分で作った飯はとても美味い。

本日も大河です。下書きで放置していた為、実際の公開日は2016年12月19日となっております。
どうでもいいわってツッコミ入れてくれて構わないんですけど、「たいが」で変換すると「大河」になるくせに「たいがです」で変換すると「タイガです」ってなるのイラつきません?なんなのお前?



そういう感じで、今日の読書感想文は「ホクサイと飯さえあれば」でございます。
一応3巻の感想文を騙っておりますが、実態は作品全体の紹介文です。


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伝説のインドアご馳走マンガ、復活移籍新連載!!
かつて掲載誌の休刊に伴い惜しまれつつ終了した『ホクサイと飯』。本作『ホクサイと飯さえあれば』は、その8年前のお話。大学進学のため上京した山田ブンが、愛するぬいぐるみ(?)ホクサイと共に、東京・北千住の町でアイディア満載のビンボーレシピで美味しいご馳走作ります!
トラブルがあっても、ホクサイがいて、美味しい飯さえあれば、毎日ハッピー!!
(公式サイト:http://yanmaga.jp/contents/hokusaitomeshisaeareba/
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あらすじ見れば分かる通り、ホクサイと飯って漫画が1巻だけ出ていまして、そちらの主人公の過去話という形で復活連載したのがこちらになります。

昨今グルメ漫画は数知れず、すっかり大人気なダンジョン飯もグルメ漫画と言えなくもないのではないだろうかという中で、私が「ホクサイと飯さえあれば」を狙って購入した理由は、
鈴木小波先生の漫画だから

です。
特段グルメ漫画が好きってわけでもないのですが、鈴木小波(サナミ)先生が描いているから購入を決めるほどに、小波先生の漫画はとても特徴的なのですよ。そしてそれが他の誰にも真似できない魅力となっているわけです。
まずは絵と構図が非常に独特。小波先生の絵だと一目で分かる。
そのあたりに関しては、

感覚で描くパースと魚眼パースの本 | 鈴木小波(スズキサナミ #pixiv http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=54163401&mode=medium

なんてのが一時期話題に挙がってましたね。これで雰囲気が掴めるかと。
解説だからこんな絵柄なんじゃねえのって思うかもしれませんが、漫画もだいたいこの雰囲気まんまです。あとはここにちょっぴり切なかったり小ネタ挟みつつ王道ストーリーやったりほっこりする話やったり。
で、およそすべての場合において設定が特殊な存在や能力や状況ばっかりという。
実写映画で話題になっていた「燐寸少女」も鈴木小波先生の作品ですね。あれも願いが叶うマッチ(等)を使う人々がどう破滅したり人生と向き合ったりしていくのかを描いた話なので、不思議な力と演出が盛りだくさんです。

しかし「ホクサイと飯さえあれば」に関しては、不思議な力やらおかしな設定やらはこれっぽっちも登場せず、物語としては、「美大生が邁進する日常の中で、飯作りに対するこだわりを見せていく」だけです。説明してしまえばたったそれだけ、の物語を、独特な構図で魅力あふれる作品にしていくのは、どことなく魔人探偵脳噛ネウロを感じます。あれも、ドSな単純娯楽を妙な構図で味付けした面白漫画ですからね。作りとしては同一です。
でも、それだけじゃないんですよね。
主人公の山田ブンは、料理が特別上手なわけではありません。すごく上手で、すごくお得な料理を作れるわけではありません。しかし、情熱をもって、楽しんで、料理をしている。心と身体をおどらせながら。
その姿はとても素敵なものです。
読者まで巻き込んで楽しくさせてしまうような。
幸福感でいっぱいにさせてしまうような。

人が何かに打ち込む様というものに、私たちはつい見入ってしまう。真剣であればあるほどに、熱が入っていればいるほどに、読者の目を惹きつける。
だから、「ホクサイと飯さえあれば」は面白い。
笑顔と情熱は伝播する。
登場人物の間だけでなく、次元を超えて、私たちにさえ。

ちなみに4巻は12月20日、すなわち明日発売ですよ!(宣伝


そんな具合に大河でした!









【感想】ダンジョン飯(3)

ご無沙汰してます、大河です。
ブログを1ヶ月放置してる間に友人が同人誌出したりしてたらしいですが、私は変わらず元気でおります。
今日から何日か連続で、貯めていた読書感想文を投下する予定です。
しばしお付き合い下さい。





さて今回は、実に1年(くらい)ぶり、ダンジョン飯の最新巻でございます。

とりあえず面白いか面白くないかで言えば、
「相も変わらず面白い。」
の一言。
前巻のラストらへんで水場に入りましたので、今巻では水っぽい魔物(クラーケンとかウンディーネとか)と戦うのがメインとなっています。では食事はどうなっているかといいますと、正直、最初の頃にあった「うわっこの魔物からこの飯ができるのか」的な感想は出ないと思います。
なんたって、他の冒険者が落とした麦を使ったりしてるからな。
それ(倫理的にも漫画的にも)どうなのよ。

では何が面白いのかと言いますと、そもそも漫画として、ということになります。

ダンジョン飯1巻が爆発的に売れたのは、昔RPGをプレイしていたような世代の方々に「実際魔物って食ったらどうなんの?」という答えを描いた、このアイディアとインパクトが評価されたからだと思うわけです。しかし、魔物を食う、というアイディアで買わせることができるのは1巻のみで、では2巻はどうしたかと言うと、ダンジョンの生態系を活かす、という新しい面を見せることで購入に至らせたわけです。

そして3巻。今回の売りは、物語です。
ついに物語の面白さ、という部分を出してきたわけです。

ストーリーに絡めた細々とした笑いどころ、豊かな表情で語られるキャラクターたちの心、物事に対する考え方や扱いの違い、衝撃はなくとも読んでいて素直に面白いと思える内容が売りです。というか、小説とか漫画とかって本来はそういった情報や状況や展開を楽しむものなんですけれども。
要するに、今までは「うわっ魔物食うなんて発想やべえ面白そう」だけで買わせてた奴らに、「九井諒子の漫画は面白いんだなぁ……」と言わせるための3巻なわけですよ。ようやく。

そうなんですよ。
九井諒子先生の漫画は面白いんですよ。

1話1話に破壊力があるわけではない。けれど、なんとなく同意できてしまったり、ちょっぴり本当にありそうだと思ってしまえたり、にやりとしてしまうような物語が合間を置かずに連続して流れてくる。
そういった雰囲気を楽しめる、九井諒子先生の作品らしさに溢れる3巻でございました。


というわけなので、ダンジョン飯を楽しめる方は是非「ひきだしにテラリウム」他数点の短編集も是非買うといいと思います。
きっと同じように楽しめるはずです。



大河でした。
明日も記事が投下される予定です。

ひきだしにテラリウム
九井諒子
イースト・プレス
2013-03-16




竜の学校は山の上
九井諒子
イースト・プレス
2013-06-28


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