稀代の名作「いきなりレールガン女子高生」読んでますか?
大河です。 

本日は久々の読書感想文です。書かずにいたら感想文ストックがずいぶん貯まっていたので、徐々に消化していきます。



すこしふしぎ、な短編集です。
詳細は続きよりどうぞ。 
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あなたが一生気づかない、この世の不思議を漫画でお届け!
甲子園で敗戦処理をする超能力少女、5万人ライブをする鬼っ娘、花と蝶が主食の女子高生。どれかひとつでも見たことがありますか?
世の中はまだまだあなたの気づかぬ不思議であふれてる。
気づいたときにはもうあなたは『世界八番目の不思議』の虜だ。
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「世界八番目の不思議」とは(リンクはwikipedia記事)

本来的な意味に立ち返ると、世界七不思議は「不可思議なもの」というよりは「必見の素晴らしいもの」というニュアンスなのですが、こちらの本は本来的な意味でも、現在流通している意味でも、まさにワンダーな完成度となっております。

1話につき8ページ、また2話で1セットのすこしふしぎな短編集です。
まず、各話を一言で紹介させてもらうと「人型カードリーダの話」「女子高生三人組パイ投げ話」「脱衣婆がバンドする話」「超能力で投球と視線曲げる話」「蝶よ花よと育てられたらそれしか食えなくなった人の話」「魔王の従者が結婚と不倫する話」「蜘蛛の糸ならぬうどんが垂れてきた話」といった具合となっております。
見て分かる通り、一つのアイディアに基いて話を膨らませる、という方向ですね。
各ストーリーに作者のフェティシズムが垣間見える場面もあり、大変よろしい。特に人型カードリーダが 口で加えて機器を読み込むの、めちゃくちゃ好きです。いろいろくわえさせたい。

あと是非見ていただきたいのはカバー裏、冥府の全体が図解してあります。阿弥陀如来の説明で、業界では趣味人として有名とありますが、業界ってどこの話だよ。親しみやすくて何よりです。

とまあ、とかくシュール気味とはいえ面白いのは確か。短編好きの同士は是非ご一読を。



久々の大河でした。オツカレ!