大河です。久々にSSなんぞを書きましたがアウトプットは時間が掛かりますね。
本日は感想文です。



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マンガが世界を変える―――コミック・ラヴァーズ・SF革命譚!!
近未来の日本、そこは「マンガ」が禁じられた世界。マンガを取り締まり、燃やす焚書官・レムのくすんだ日常は、あのマンガを読んだことで一変する!!
http://spi-net.jp/monthly/comic044.html
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まず最初に結果をお伝えします。

そこそこ面白いです。期待値はとても高いです。

具体的な内容は続きよりどうぞ。
近未来SFバトルみたいなノリですかね。漫画を具現化するシカーダと呼ばれる存在を知り、シカーダの少女と恋に落ちつつ数奇な運命を歩んでいく、的な物語。
特徴的なのは、よく知られたマンガが作中に多数登場することです。近未来の日本が舞台で、漫画が世界観の根幹を担う道具なので、これは当然ではあるのですが、やはり「知っている」というのは好感度を司る重要なパラメータで、たとえば「うる星やつら」しかり「ベルサイユのばら」しかり、知っている作品が作中に出てくるだけで少なからず好印象を与えてくるのですよね。ずるい。くそ、上手いことやりやがって、とは思います。
思います、が。
1. 舞台が「近未来の日本」なのに、登場人物が全員英語圏的。
2. 会話は相手を考慮せず一方的に話したいことを話すだけな部分が多い。
3. シカーダの少女と童貞主人公が出会ってから恋愛関係になるまで早すぎる。
等、等、指摘点を挙げれば相当量見つかる!
見つかるはずな、
のに、
全体としてはそこまで悪くはないんですよ。ちょっと設定がおかしいくらいなんだ、うるせえ熱量さえあれば面白いだろこの野郎が!とでも言わんばかりの展開が、今後押し寄せてくるであろう予感があるんですよ。だから、現時点ではそこそこだとしても、やたらと期待値が高くなるんですよ。
この作中世界の極限状態と、一話ごとの熱量は、あのグレンラガンを思わせる。

ということで、
そこそこ面白いです。期待値はとても高いです。
となりました。

名作だけ集めたいなら、まだ購入は留めておいてもいいかなとは思います。化ける可能性もコケる可能性も充分に秘めているように感じる。怖い。是非頑張ってほしい。
そういうわけで大河でした。