大河です。
何話したらいいか分からないんですけど、とりあえず言っとくと、

泣きました。

涙腺弱くなったのは歳のせいですかね……

 

映画『君の名は。』見てきました。

――この夏、日本中が恋をする――
公式サイト(http://www.kiminona.com/index.html

概要説明はここに転載するには長過ぎるので、公式サイト読んでください。 
要するにボーイミーツガールですね。そんで入れ替わりですね。男性の意識が女性の身体に、女性の意識が男性の身体に、作品内では発生頻度は週に二、三度、起きてから眠るまでの間のようです。
私も女性になってみたい。自分のおっぱいとか揉んでみたい。

でまぁ、これ正直涙腺にくるとはまったく思ってなかったんですけど、でも実際はめっちゃ面白かったんですけど、けれど冒頭に書いた通り、何話したらいいか本当に分からないんですよね。
全力で面白さを伝えようとすると、公式サイトのストーリーにあった「辿り着いた先の意外な真実」をネタバレしないといけなくなると思うんですよね。で、それを防ぎつつ書き殴るのもどうなのかな、でも劇場上映中にネタバレ全開な記事ぶん投げるのもどうかなと思うわけですよね。
なので、 とりあえずネタバレなしでさらっと感想まとめて、それからネタバレありで思いっきり書こうと思うので仮にまだ見てない(今後見る予定がありそうな)人は最初の方だけどうぞ。まあでも、ぶっちゃけネタの内容が衝撃的というよりは演出サイコー!って感じなので全部読んでも面白さは特段変わらないんじゃないかとは思う。


というわけで以下、一応ネタバレなしの感想です。

映画公式サイトのイントロダクションにて、君の名は。は「世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる『距離』のドラマ」だと綴られているわけですが、これほどに適切な文章を見たことがありません。私は映画視聴後にサイトを見ましたが、天才かと思いました。
性別、状況、彼らを取り巻く環境こそが世界です。
入れ替わりによって描かれるのは、 別世界を体感する感動と、意識交換による自らの世界の変化です。自分ではない自分が、平穏だった世界を変化させてしまっている混乱。中身の違い、与える印象、取る行動の変化によって形成された「自分一人では生じ得ない未来」を体験することで、入れ替わった相手の存在を意識せざるを得なくなる。
彼女、彼の、中身は知らないのに、そんな知らない中身に振り回される。
そうしているうち、いつか知らない相手に特別な感情を抱くようになる。恋心とは言えないだろう、それは小さな感情でしかないけれど。
そんな始まりから、事件を経て、恋愛関係に持っていく、この流れよ。
どんな気持ちであれ、相手に対して感情を抱くというのは「興味を持っている」という意味では同じこと。たとえば愚痴や暴言を互いに言い合うような関係から始まったとしても、それが何らかの切欠で恋心に変わる様子は素晴らしく青春です。中高生にのみ許された特権的風景なのです。
距離のドラマというならば、正しく、二人の物理的距離の話ではなく、心の距離の話なのです。当然物理的にも離れているわけではありますが、厄介事に巻き込まれたとさえ思っていたはずの二人が、精神的な距離が、どんどんと詰まっていって、最後には協力して、ハッピーエンドに持っていくのが今回の物語です。
最高です。
ビバ青春。私もそんな青い春が送りたかったですね。
というかどうして私はそういった青春を送れなかったのでしょうか。感動でうるっときていたはずなのに何故か苛ついてきました。おそらくこういう人間だから青春が訪れなかったのでしょう。

 
さて、ネタバレなしはこんなところですね。
ネタバレありで以下、しばらくスクロールした先でお会いしましょう。 



























































お疲れ様です。 
じゃあ容赦なくネタバレありで感想をいきます。

視聴して驚いたんですけど、まさか時間差を入れてくるとは思わなくって、まずはそこで驚きましたね。でも公式サイトには「世界の違う二人」と書いてあるわけで、世界ってマジで世界違うんですよ。具体的には、互いの時間が三年ほどずれている。三葉の方が瀧より三つ年上ということになりますね。
で、 瀧の時間では三葉は死んでいる。彗星が割れて降り注いで集落消滅、ということですね。
いや私も何なのとは思いましたけど、というか、別に他の監督とか作家がこの内容をやったら別になんとも感じなかったと思うのですけれど、 新海誠作品がそんな内容で襲い掛かってくるとは思わなくて、頭ぶん殴られたくらいの衝撃受けましたね。

「意外な真実」というのはそんなことで、つまりこの作品は、本来なら絶対に出会うはずのない二人が不思議な現象によって出会ってしまった結果、すべてが救われる物語です。

単純な話なんです。
時間移動はとても扱いやすく、また面白くなりやすい素材で、死もまた同様で、それにいつもの新海ワールド的なノリを少し若返らせてぶっこんだ。これで面白くならないわけがない。取り扱った素材が、そもそも高品質なのだから。
タイム・リープもシュタインズ・ゲートもそうですけど、時間逆行作品ってめちゃくちゃ面白いんですよね。考えさせる話も書けるし、感動を演出するのも容易いし、繰り返して熱血するのもありだし。
君の名は。だと「ようやく会えた……!」ってシーンからのラストまでが怒涛でしたね。
時間を遡って、会えるはずのない二人が黄昏時に初めて互いに顔をつき合わせて、会えたことに感動して、でもそれはほんの一瞬のことで、きっともう一度会おうなんて言葉さえも言えずに別れてしまう。 時間移動の影響か、入れ替わり相手の名前どころか入れ替わりが起きていたというそのものさえも忘れてしまい、それでも誰か求めていたことだけを覚えている。
そして、そして、いつか運命が二人をたぐり寄せる。
いやもう最高でしたね。

それと、作品内で大きな話題となるのが「千年に一度の彗星」です。これは三葉の死の原因であり、悲劇の象徴であり、しかし同時に感動の光景を描く要素でもあります。圧倒的な映像美が私たちにもたらす感情は、最初に感動、そして恐怖、それから幸福です。同じ夜空、同じ彗星を描いているにも関わらず、場面と状況に応じて三つの顔を映し出す様はもう言うことなしです。
思い出すだけで泣けてきます。
いやもう最高でしたね。

なんかもっかい見直したくなってきました。いや最高でしたね。青春最高です。どうして私はああいった青春を送れなかったのでしょうか。一度死んでやり直したくなってきました。リゼロしたい。

思い出していると永遠に頭がぽーっとしてそうなのでこれくらいにしておきます。
お疲れ様でした。 
死にたい。




……の前に、最後にお伝えしておくことがございまして、私、君の名は。を抱き枕カバーと一緒に視聴してきました。何言ってるか分からないとは思いますが、twitterの昨日の発言とか見ていただけるとそれです。
今回の記事、本当は抱き枕カバーと一緒に「君の名は。」を視聴したら結婚したくなったという内容にしようと思っていたのですけれども、映画の完成度が高すぎてこんな感じになってしまったことを心よりお詫び申し上げます。

では今晩もありがとうございました。 失礼致します。
大河でした。