アニメ版「僕だけがいない街」(以下僕街)全12話、終わりましたね。

原作も既に完結していることから、11話以降に差異はあれどほとんど漫画に近い形で終わったのではないかと予想しているのですが、雑誌派の皆様、いかがでしょうか。
単行本待ちなので、答え合わせができるのは5月頭ですね。

大好きな漫画のアニメ化ということでしたが、私は、そのアニメを見ないというのが大半で、理由はもちろん「原作の方が面白い」と思っているからです。
アニメになったら面白くなった、なんてのはまず前提から間違っていて、だいたいは原作が評価されているからアニメ化に繋がったのでしょうから、アニメ化された時点で(面白いと感じる層の違いはあれど)原作の面白さは保障されていると見ていいわけです。
に対して、アニメはといいますと、面白い原作から必ず面白いアニメが生み出されるかと言えばそうではない。
原作に絵があるのだったらもちろん読者としてはそのイラストをイメージしてアニメ視聴に臨むわけですけれども、完全に再現なんて当然できるわけもないし、許容範囲内だったら良し、けれど物によっては原作のファンからは抵抗感のある状態に仕上がったりするわけです。要するに「えびてん」とか「生徒会の一存」ですね。どうしてアニメ化してしまったのかってちょっと思いましたね。煌先生のイラスト大好きなだけに。

という前段階があった上で、僕街は話題性の高さもあって見たんですけど、これが面白かったんですよ。
絵柄の再現度も高かったのと含め、やはり物語が映像作品に向いていたというのがありまして、ミステリやサスペンスの部類になります。人の感情、恐怖心を煽る表現は、漫画的にはおそらく精一杯やっていたふうには思うのですが、アニメを見るとやはり決定的にレベルが違う。BGM、動きありでの表現の幅広さは、アニメに軍配が上がります。内容も原作をほぼほぼそのまま描いていたので、僕街に関しては「アニメを見るくらいなら原作を読め」と無理に主張する必要はないですね。面白い。面白かった。
もちろん7巻分の内容を11話にまとめているわけですから、省かれている部分もあるにはあるのですが、大筋に影響しないようきっちり選んで省略しているようだったので、アニメ見た後に漫画を読んで足りない部分を補完するってことはおよそないと思います。

ので、ほぼ完璧なアニメ化だったかなぁと思います。さすが話題作だけはある。

気になった部分があるとすれば、もうこれはアニメ業界でよくある話になってしまうのですが、本業の声優を起用しないで女優とか俳優引っ張ってくるの本当にやめてくれないかなってくらいですね。どうせ女優俳優に興味がある層はアニメなんて見ねえんだから素直に声優使えよと。
「プロみた~い!」とか騒いでねえでプロ使えよと。いやマジで。


なんか半ば愚痴みたいなことになってましたけど、面白かったのは確かなので是非アニメ見てみるといいと思います。アニメ面倒なら漫画読むといいと思いますし、漫画面倒ならアニメだけでも大丈夫です。

原作最終8巻の発売を待つ日々……。
大河でした。