艦これイベント海域お疲れ様です。大河です。

本日はタイトルくそ長いと噂の

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」
(以下デデデデ)

です。
現在は第3集まで刊行されています。
というわけなので、必然、感想は3集のものとなりますが、一応まとめ的にはしようと思っております。

周りに買ってる奴いなさすぎるからな!!!
面白いのにな!!!

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 3 (ビッグコミックススペシャル)
浅野 いにお
小学館
2015-08-28






あらすじ

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大きなUFOが浮かぶ世界は今日も廻る。
二人の少女のデストピア青春日常譜。

3年前の8月31日。突如、『侵略者』の巨大な『母艦』が東京へ舞い降り、この世界は終わりを迎えるかにみえた―― その後、絶望は日常へと溶け込んでゆき、大きな円盤が空に浮かぶ世界は変わらず廻り続ける。小山門出、中川凰蘭。ふたりの少女は、終わらなかった世界で、今日も思春期を過ごす!
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というような「異常な日常を私たちは生きていく」みたいなやつです。
しばらく前に日常と狂気が混ざった作品をエンリョしておきながら、今度は懲りずに日常と絶望が混ざった作品を読んでるわけなので、もしかして私は日常モノが好きなのかもしれません。


さて内容。
しかしこれ、日常モノを謳いながらも相当に不穏なんですよ。

母艦が空を覆う東京で暮らしている。電車で数駅移動した先では、自衛隊が侵略者と戦いを繰り広げている。それを実感していないだけで、それを実感する機会が訪れたならば、とても日常なんて送れない、危ういバランスの上に成り立っている歪な日常。
そう、歪な日常です。
侵略者を撃退しきっておらず、侵略者を打倒できている現状に甘んじた、歪んだ毎日を、描写している。

世界は終わらなかった。
けれど「終わりそう」ではある。

そんな日々――――は、第2集までを読んで下さると大いに味わえるかと思います。

勿論、第3集から急に非日常が加速していくわけではないのです。
けれど、ここで、改めて、痛感したのです。


「彼女たちが過ごす日常は、絶望が溶け込んだ日常なのだ」と。


絶望は日常に溶け込んだだけであって、
消え失せたわけではないのだと。



ネタバレを避けようとすると本当にこんな感じにしか言いようがないんですけど、結局面白いのかよそこが問題なんだよという方用に簡潔にお答えします。最高です。
買え。
是非買え。

買わずに後悔するなら買って後悔しろとは言いますが、
この本的には、
買わなかったら後悔はするが買って後悔することはない
です。(多分に一個人の意見を含みます)



では、最後に帯の台詞を。

「私たち、ちゃんとした大人になれるかな?」







歪な世界が迎える結末は、如何に。
続きが非常に楽しみです。